白岡辺りの線路沿いで、お爺ちゃんとお孫さんが電車に手を振っている。
僕が夏休みに入る前から良く見かける。
抱っこされたお孫さんもブンブン手を振っている。
たまに電車が
「ぷわ〜ん♪」
と運転手さんの粋な計らいで応えると、お爺ちゃんは満面の笑みで孫を見る。
ほんの一瞬の通勤電車から覗ける風景。
あのお爺ちゃんと孫にとっては毎朝の一大イベントなんだろうな。
覗けるといえば、私道に入った入らないでようやくコントロバーシャルになりつつあるGoogleのストリートビュー。
でもそうじゃないだろ。
私道や公道、法律の問題以前に、まずはあれが勝手に無料で誰にでも見られる場所に晒されているのが気持悪いんだ。
ネット技術がリアルを扱う時は、文化とのリレーションに注意深くなければダメだ。
公道から見える部屋の中なんていう写真集を全国各地の駅前で無料で配られたらどんな気持?
なんて、ときには大袈裟に考えてみることも、人の気持を理解するには大切なことだと思う。