ようやく木曜日。明日は次男の入園式のため年休。
そんなわけで休日出勤から始まった長い今週も今日で終りだ。
宇都宮線は大宮あたりを走っている。
7人掛け席の端っこに座れた僕は、横に寄っ掛かりながら、ケータイのテンキーを左手親指で打っている。
昨日は謝罪が一件。
まだ引き継ぎも全て終わってなく、もちろん業務全てを把握しているわきゃない。とりあえず今は挨拶の段階だ。
なのにいきなりクライアント役員から僕宛に怒りの電話。
とりあえず事情を把握し、経緯報告を作り、あとはひたすら頭を下げてみた。
まあ、事情も、相手のことも、そして今までのこともそれほど知らない方がただ謝るにはいいってもんだ。
理由なき殴られ屋みたいなもんだな。
話は変わるが、営業に来て以来、そういえば朝はほぼ毎日同じ電車と同じ車両に乗っているんだな〜ということを、一人の足のきれいな美人さんを見て改めて思った。
彼女はいつも僕の前の7人掛け席の端っこで横に寄りかかりながら寝ている。
今日は黄色いスプリングコートだが、相変わらずそこから伸びる黒いストッキングの足が美しい。
そういえば、学生の頃から、電車の発車時刻すら気にしたことはあまりなかったかもしれない。
やっぱり今月は、僕にとっての新社会人生活の開始なんだな。
さて、今日も夕方に一件クライアントへの謝罪がある。
いや、謝罪と決まった訳じゃないんだけど。
昨日突然電話が入り、『部長一人で来い』とのことだ。
営業部長の名刺交換は重いんだな〜と実感中だ。
まあそれも憂鬱なのだが、それよりも、今夜中に前の部署の時代の伝票の承認を全てしないといけないのが更に憂鬱だ。
今夜は深夜帰宅かな〜。
