赤倉での一夜が明けた。
ケータイ圏外な場所で丸一日。
地元の日本酒攻撃で、かなり胃腸はくたびれたりもしているが、朝は泊まらせてもらった民家のおじいちゃんおばあちゃんに、
『魚沼コシヒカリ』と山菜を中心とした朝ごはんをふるまっていただき、とんでもなく美味く、さらにお腹がパンパンだ。
18世帯の集落はみなさん同じ名字で、屋号で呼びあわないとどこの家だかわからないこの村。
みなさんの古めかしい家は大きく、そしてそれ以上にみなさんの心が大きく豊かだった。
初めて見るものだらけで子どもたちは帰りたくないみたいだ。
籾殻で大喜びしている。
というボクも、鞘にはいっているアズキは初めて見た。
肉と魚と調味料以外は自分で作ったものを食べる。
ボクラより人間らしくて若々しい生活があった気がした。